2022年11月、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)からホワイトペーパー【5Gの高度化と6G(5.0版)】が発行されました。
こちらのホワイトペーパーでは5G通信や6G通信における取り組み、ユースケースなどが紹介されておりますが、『第4章-6G時代の新たな提供価値』に6G時代の注目すべき技術として人間拡張技術がクローズアップされています。
なお、当該セクションは人間拡張技術の現状や想定されるユースケースをまとめたものですが、人間拡張を世へ広める目的を持ったものでもあり、制作(※)において当社メンバー数名が参画しております。
※4章.6節 『5Gリーディングユースケースにおける6G 時代に向けての進化』を除く
URL:https://www.docomo.ne.jp/corporate/technology/whitepaper_6g/
NTTドコモの人間拡張の取り組み
NTTドコモでは、6G時代の新たな提供価値の一つとして、ネットワークで人間の感覚を拡張する『人間拡張基盤』の開発を進めています。
この基盤は、感覚を通じたコミュニケーションを実現するために、基盤に接続する人やロボットの身体差を適切に調整し、遠く離れたもの同士の動作を共有することができます。
人間拡張に関する基盤の開発では世界初のものとなり、2022年1月に発表されたニュースでは大きな話題を生みました。
報道発表:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2022/01/17_00.html
NTTドコモが目指す世界
NTTドコモは、通信、そしてコミュニケーション分野において日本を牽引するリーディングカンパニーです。世界中で6G による研究開発が進んでいますが、NTTドコモでは6Gの特徴である「超低遅延、超高速・超大容量通信」によって”スキルや感情・五感を共有する“といったことを実現(※)し、新たなコミュニケーションの世界を創ろうとしています。
※6Gではネットワークの通信速度が人間の神経の反応速度を上回るレベルに達すると言われており、大量の情報を同時に送ることも出来るため、これらの技術を活かして”スキルや感情・五感”などの共有が実現できると考えられています。
これまでコミュニケーションの場面では、空間や時間の壁によって様々な制約がありました。しかし、通信技術をはじめとする技術の発展によって、その制約が超えられつつあります。新型コロナウイルスによる社会変化が追い風になり、テレワークや遠隔診療などが急速に浸透したこともその一例だと言えるでしょう。
人間拡張のユースケース
冒頭でもご紹介しましたが、人間拡張技術がクローズアップされている『第4章-6G時代の新たな提供価値』の制作(※)においてHAL編集部のメンバー数名が参画しております。
※4章.6節 『5Gリーディングユースケースにおける6G 時代に向けての進化』を除く
HALでは、人間拡張に係わる国内外のニューストレンドに加え、人間拡張の先端研究に係わる研究者へのインタビューや、人間拡張に関するプロダクトの構想を発信して参りました。
この発信においては、人間拡張のプロダクト視点を持ったデザイナー/イラストレーター、エンジニア、ビジネスコンサルタントが関わっており、社会的親和性および技術的実現性の観点から最適なプロダクトやサービスを検討しております。
ホワイトペーパーでは、このようなHALの経験から見出した知見を活かし、より一層イメージしやすい人間拡張技術のユースケースを紹介しています。
人間拡張技術の現在地をおさえつつ、今後、この技術が切り開くであろうワクワクする未来を提示していますので、技術開発や事業開発に係わる皆さまは、是非、この機会にお手に取ってみて下さい。
URL:https://www.docomo.ne.jp/corporate/technology/whitepaper_6g/
当社の取り組み
HALでは、人間拡張技術に関するリサーチやプロダクトコンセプトを創出するワークショップなど、人間拡張技術を軸にした事業創出支援を行っています。